気になるワークルール教室 #14

―これってハラスメント(モラハラ)?―

Zoomでの商談での“顔出し義務”はモラハラか?

Q:当社はコロナ禍を機に、リモートワークでの在宅勤務を可能な職場としています。
 先日、部下社員のXさんと上司である私が、お客様とZoomでのオンライン・ミーティングをすることにしましたが、部下のXさんは“顔出しをしたくない!”と言います。こうしたケースでは、就業規則を変えることで顔出しを義務化させることは可能でしょうか?

A:就業規則の変更までしなくても、顧客とのオンライン・ミーテイングにおいて、カメラをオンするよう命じることは可能です。
つまり、会社は従業員に対し、どのような方法で業務を行うか指示することができ、従業員は雇用契約に基づき、会社の指示に従って労務を提供する義務があります。
したがって、在宅勤務におけるオンライン・ミーテイングの方法についても、原則として会社が自由に決めることができます。

リモートハラスメント(リモハラ)とは?

 コロナ禍を経てリモートワークが浸透する中「リモートハラスメント(リモハラ)という言葉が生まれました。リモハラとは、リモートワーク中になされる不快な言動を指し、例えば、⓵勤務時間中、常にカメラを接続させること、②上下スーツで仕事をするよう求めること、③バーチャル背景を禁じ、リアルの背景を映すよう求めることや、今回問題となっている「顔出しを必須にしたり、全身を映すよう求めたりすること」は、働く人が不快に感じやすく、リモハラと言われやすものの一つですので注意が必要です。

不快に感じるもの全てがハラスメントになる訳ではありません!

会社側の指示に業務上の必要性が認められ、社会通念上相当な範囲であれば、「違法なハラスメント」ではなく、会社の裁量として認められます。事務的な連絡のみであれば、音声のみでやり取りしたり、メールなどで済ませたりすることで足りる可能性もありますが、社外のお客様とのオンライン・ミーティングであれば顔を見ながら話す業務上の必要性は高いと考えられます。また、業務時間中に顔や服装を他人に見られることは通常受け入れるべきことなので、社外のお客様とのオンライン・ミーテイングでカメラオンを求めることは、社会通念上相当な範囲の指示であると考えられます。                                

以上

 

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